るばぐれ
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――俺たちきっと笑いたくて仕方がないんだ

 

 

-チーム天動説-

箱庭世界は天動説を採用しています。管理する人が必要です。

彼らの毎日の仕事は、地上と空を見守ることです。

 

チーム天動説:代表さん

チームの代表として、みんなをまとめる存在。

地上の状況把握と指示出しが主な仕事なので、自分で行動することはまれです。

非常にしっかり者で隙がなく、チームメイトからは信頼されています。

が、相棒として長い鯖目には時々意表を突かれることも。

チーム天動説として働く前は、出身地である『時計のない世界』で人間の数を調整するお仕事をしていました。今は、それに似た仕事を空冶が担当してくれています。

魔女たちの暮らすお屋敷の主とはそこそこ付き合いがあります。

小さな子どもと話すのがちょっぴり苦手。理由は何を考えているかわからないからだそうです。

好きなもの:チーム天動説

嫌いなもの:理不尽なこと、自由を奪われること


 

チーム天動説:鯖目(さばめ)

代表さんの相棒。

朗らかだけど、どこか軽々しくて胡散臭い言動も多い青年。

代表さんと同じく『時計のない世界』出身で、チームが今の形になる前から共に行動していました。

『時計のない世界』では常に何かを動かして時間の流れを保証しなければならないのですが、彼はその中でも最高峰である、空をひっぱるお仕事をしていました。たまに立ち止まってじっと空を見上げてみれば雲がゆーっくりと流れていく、そんな何気ない景色にも裏で支えているひとがいるのです。人知れず地上の平穏を守る誇り高き仕事……だったはずなのですが、彼からしたら「あんまりそんなつもりはない」そうです。

ずっと空の上が仕事場であったせいか、箱庭世界の天空にアジトを構えるチーム天動説として働くのも性に合っているようです。

ただ性格は自由気ままで、頻繁に地上に降りては仕事をしていたり遊んでいたり。

気心の知れた仲だからこそ、代表さんにちょっかいをかけて嫌がられることも。

なぜか天気精たちから「かみさま」と呼ばれています。

好きなもの:空、地上、とにかくこの世界、てにーちゃん

嫌いなもの:ハサミ、足がつかない深さの水

誕生日:16月4日(『時計のない世界』の暦による)


 

チーム天動説:空冶(くうや)

ちょっと気難しい時期な少年。

ほかのメンバーより古参なほうですが、馴れ合いは好きじゃないみたいです。仕事では単独行動を好みます。

とはいえ、チームの中で誰から拾われたでもなく自分から加入を希望したのは彼だけです。

代表さんや鯖目と同じく『時計のない世界』出身です。彼らと異なるのは、空冶自身はもともと「管理される側」のひとだったのですが、チーム天動説に加入したことで「管理する側」になった点です。

てにーちゃんやぱどみなどが「裏から黙らせる」担当ならば、彼は「表から黙らせる」ほうに向いています。ひとは生きている以上どうしても異端を生むので、なるべく世界を綺麗に保つためには、汚れ仕事もやむなし。カッターの扱いが誰より上手です。血や死体をあまり怖がらず、結構アグレッシブな仕事もします。やればいいってものではないのですけれど。

好きなもの:戦うこと、甘い飲み物

嫌いなもの:空腹、ずるい大人、命令されること


 

チーム天動説:てにーちゃん

 記憶喪失の少年。

自分のことがわからずひとり彷徨っていたところを鯖目に拾われてチームに入りました。

鯖目にいたく気に入られており、名前も鯖目からつけてもらったものです。

見た目も言動も普通の子どもですが、大人との方が気が合うようです。

というのも、彼はあらゆる記憶が現実として扱われる『記憶のない世界』出身で、自分が大人であることを忘れてしまったために子供になってしまったのです。

彼が仮に自分の本当の姿を思い出すことがあれば大人に戻りますが、箱庭にいる限りそれは起こりえないことです。

絵を描くことが好きで、ほかのメンバーから報告された「消したほうがいいこと」を絵に描いては、忘れて消す仕事をしています。

好きなもの:絵を描くこと

嫌いなもの:責任を軽んずること


 

チーム天動説:蜜貴(みつき)

チームの癒し系幼女。自分のことを「あーしゃ」と呼びます。

おっとりした性格でみんなのムードメーカーです。

『信仰のない世界』出身、というか、その核だったものです。自分だけの「守護神さま」とお話することができます。

手足が自分のものではありません。

ひとりだと危なっかしいのでたいてい誰かと共に行動しています。

最近はぱどみとコンビを組むことが多いです。

お裁縫が得意で、チーム天動説が地上で仕事をするときに必要な『化身(サンプル)』を作ってあげています。

好きなもの:守護神さま、チーム天動説のみんな

嫌いなもの:優しくない人


 

チーム天動説:ぱどみ

チーム天動説期待の新人。本名は波戸実(なみと みのる)。

自分のことを「僕」と呼びます。

独特の価値観の持ち主で、いわゆる不思議ちゃんタイプ。

自分の分身である人形を操り、箱庭世界の「見えない部分」を見えないままにする仕事をしています。

閉じた鞄の中、みんなが帰ったあとの教室、誰も見ていない場所を誰が見守ってくれているか知っていますか?有象無象ともいえる無数の「誰か」たちが明日の授業を保証してくれます。ですが、この世界には見られないほうがいいままのこともいくらかあります。彼女が操る人形の視線は特別で、それはいわば「引き算」であり、人形が見たものは「誰にも見られていない」判定になります。曖昧さとはこのようにして守られるのですね。

好きなもの:散歩、蜜貴

嫌いなもの:落ち着かないこと


 

-相関図-

チーム天動説の最初の形は、代表さんと鯖目のバディでした。

空冶が加入したのはほかのメンバーよりもずいぶん早いです。

その後てにーちゃんを拾い、蜜貴を連れてきて、ぱどみと出会って現在の形になりました。

昔から代表さんを知っている鯖目だけが彼の本名を知っています。

-生ける上位存在-

世界を管理する仕事というのは、詰まるところ世界の上位存在になることです。

チーム天動説の面々は管理者としての特殊な能力をそれぞれ持っていますが、魔女ではありません。

ただの生き人でありながら上位存在となるので、彼らは通常の精神状態ではありません。


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